シャーリング加工担当先輩社員の声

現在の仕事内容を具体的に教えてください

第三工場で、様々な種類の金属板（鋼板とか鋼材と呼んでいます）の販売とシャーリング加工を行っています。シャーリング加工というには、シャーリングという大きなハサミのような機械を使って金属の板を必要なサイズに切断する加工です。秋山シャーリングではいろんな種類の材料（金属板）を扱っていて、それを材料のまま欲しいというお客さんもいれば、カットしたものが欲しいというお客さんもいます。それぞれのお客さんのご要望に合わせて、必要な材料を、必要な枚数、必要な大きさに加工して販売しています。
会社の定時は17時までで、残業は平均１～２時間ぐらいです。

入社を決めた理由を教えてください

社長が語った会社の将来や夢に共感して入社を決めました

以前は文房具屋で、15年間営業の仕事をしていました。文房具業界は厳しく、ノルマもきつかったので、ずっと他の仕事への転職を考えていました。私は元々プラモデルを作ったりするのが好きで、次はものづくりに携われたらいいなと思っていたんですが、ハローワークでいろいろな会社を見て、特に少人数で明るい会社だというところに惹かれてこの会社を選びました。

面談の日、会社の前まで来たんですが、本社の外観がお世辞にもきれいではなく、はっきり言ってみすぼらしい感じがしたので（笑）、最初はどうしようか、このまま帰ってしまおうかとも思いましたが、思い切ってドアを叩き、面談してもらいました。

社長が面談してくれたんですが、この会社を将来どうしたいとか、社員にこうなってほしいとか、会社の将来や夢について長い時間をかけて熱く語ってくれたことにとても共感して入社を決めました。

仕事の中でやりがいを感じるのはどんなときですか？

ゲームをするように楽しい作業でもあります

以前依頼があった仕事で、小さな板をたくさん切断して納品する仕事がありました。缶に入れて納品することもできますが、私はどうすればお客さんに喜んでもらえるか考え、各束ごとに枠を作ってナイロンテープできれいに梱包してお客さん先に納品したところ、「ここまでやってくれたんや。ありがとう」と喜ばれたときはうれしかったですね。仕事がうまくいくと、みんなが明るく仕事をできることにやりがいを感じます。

シャーリングは材料を切る仕事ですが、ただ切るだけではありません。1枚の板から要望された形に切り出していくのですが、切り方を間違えるとたくさんの使えない端切れができてしまい、もったいないんです。どうカットすれば材料に無駄がなくなるか考えてなるべくロスが少なくなるようにカットするのが私たちの仕事の力の見せ所です。

まるでテトリスのように頭のなかで材料の組み合わせを考えます。ただ切るだけなら半年でできるようになりますが、頭のなかで複雑な組み立てができるようになるまでにはやはり1年はかかりますし、今でも常に早く、ロスを少なく切り出す組み合わせを考えています。これはとても難しい仕事ですが、ある意味ゲームをするように楽しい作業でもあります。

会社の雰囲気はどうですか？

さらに会社が明るくなったと自負しています

第3工場には、今3人の社員がいます。もちろんいつもは危険のないように真剣にテキパキと仕事をしていますが、休憩中などはみんなで明るく、楽しく、バカな話もしています。

工場には社員だけでなく、お客さんも商品を取りに来られるので、きちんと挨拶をするように心がけるのはもちろんですが、お客さんといろんな世間話もして、常に楽しくコミュニケーションをとるようにしています。楽しいのが嫌いな人はいないはずです。コミュニケーションが円滑になることで、会社の信頼にもつながっていると思います。私が入社してから率先してコミュニケーションを取るようにしているので、以前に比べてさらに会社が明るくなったと自負しています。

印象に残っているエピソードを教えてください

先輩に褒めてもらって、涙がでるほどうれしかった

入社して最初に現場に配属された現場の先輩が、70歳近い高齢の人でした。仕事に対してはとても厳しい人で、まだ仕事に慣れていない私は毎日のように叱られてばかりいましたが、その先輩の言うことは常に正しく、しかもその年齢で、重い材料を軽々と担ぎ、とても効率のいい仕事をされているので、文句を言う余地もありませんでした。正直その時は仕事を楽しむ余裕もありませんでしたが、その先輩の仕事ぶりを見ながら、早く自分も先輩のようにテキパキと仕事ができるようになりたいと思って一生懸命仕事を覚えました。

しばらく経ってから、私は先輩とは違う工場に配属されました。そこでも自分なりに効率のいい仕事を心がけていましたが、しばらく先輩と話をする機会もありませんでした。これから約半年後たまたまその先輩が私が働いている工場に訪ねてこられて私の仕事ぶりを見て、「おぅ。ようやってるな！」とやさしく声をかけてもらいました。その先輩に初めて褒めてもらって、本当に涙がでるほどうれしかったです。